2019年1月6日日曜日

VTTC(真空管式テスラコイル)をとりあえず作った

6T50VTTC完成(仮)

初めに警告

この記事に書いてあることを参考あるいは真似したりなどして事故等がおこったとしてもこちらはそれに関する一切の責任を負いません。
この記事では高電圧、低圧大電流、極高圧高周波等を扱います、参考等にする場合はくれぐれも自己責任で。

~本題~

どうも笹くんです。久しぶりに記事書きます、んで今回つくった物はテスラコイルの一種の「VTTC」ってやつなんですがあんま聞きませんね。SSTCとかDRSSTCは結構作ってる人多いんですがVTTCはあんまり見ません(でもぶっちゃけ外に出てないだけで割と作ってる人はいると思う)。中でも大型の送信管等を使用してDRSSTCなどに匹敵するレベルの放電だせるものは日本では全く見ません、そもそも使用する大型の送信管の入手がかなり難しいのがその原因のひとつだと思います。デカいのは海外がやっぱりすごいです特に旧共産圏とか東欧の人割と作ってる印象ある(今でも真空管作ってたりするのがあるからかな?)。

本題に戻って今回VTTCを作るにあたり使った真空管はこいつです
日立製6T50送信管

大きい真空管です、プレート耐圧はMAX6Kv、ヒーターは6.3V32A、プレート損失は1Kwとオーディオ用に使われる真空管に比べれば途方もなく頑丈です。

VTTCに使う真空管は何よりもプレートの耐圧とどれだけのプレート損失に耐えられるかが重要です。
小さいコイルで放電の大きさを求めないのであればテレビの水平出力管等が使われますが、そこそこ大きいコイルや放電の大きさを求めるならプレート耐圧は3Kv以上、プレート損失は800W以上耐える送信管等が必要です。

そしてこいつを動作させるための電源はおなじみMOT(電子レンジトランス)を改造したやつを使用しました。
ヒーター用の改造MOT(AC100V時約6.3V)
何しろ30Aも流すから普通のトランスでは到底足りない

B電源は普通にMOTの出力に半波正電圧レベルシフターつけて出力の2倍の電圧にしてます。
ていうか回路はhttp://stevehv.4hv.org/VTTC5.htmをそっくり使ったものです。

自分から言うこととしては「素子の値は耐圧気を付けていれば適当でも大丈夫」ってことです。
自分のはグリッドの抵抗が10k、レベルシフタのコンデンサは電子レンジのコンデンサ、そのあとの高周波バイパスコンデンサは1500pF、タンクコンデンサとグリッドのコンデンサはどちらもドアノブセラミック2200PF30KV、プレートの抵抗は30Ω5w、でそれと並列に入ってるコイルは1mmのポリウレタン線単一電池に10回程度巻きつけて作ったやつです。

あと一番手間かかったのがソケットですね、送信管のソケットってあんまり売ってないうえ売ってても大変高く自作するのが一番です。適当な銅板やねじにドリルあれば作れます。
大変ですが。

コイルの方は周波数高くして二次コイル共振周波数トロイドなしで1.1MHzとしました、
一般的に真空管は高圧高周波には強いのですが大電流には弱いのでなるべく共振周波数を高くし、B電圧を管の限界近くまで上げて放電をのばします。
一次コイルはDRSSTCとかSGTCとかだと平巻きが一般的ですがVTTCだと縦巻きが多いです理由はようわかりませんが大方スペースの都合じゃないですかね。
詳しくは他の人のトコ見てください。

とりあえず完成したものがこちら



やっぱり真空管はかっこいいですよね~
放電は長くても4センチくらいといったとこ

放電は触っても全く痛くなくなんか生暖かいようでたまにビクッとなる感じでおもしろい。(触り続けると焦げますが)
まだまだ共振点も追い込んでないですしトロイドも付けたいので現在としてはとりあえずこんな感じ。これからは周波数を2MHzくらいに上げてトロイドも付けて針のような放電を出したり放電を変調したりしたいですね。

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